石森良三商店 蓮の植え付けワークショップと蓮を贈る取り組み——信州・長野から届ける新しい季節

蓮の植え付けワークショップ、今年も開きました
春の風が心地よい4月の中旬、石森良三商店の小さな中庭。今年で3年目を迎える「蓮の植え付けワークショップ」を開催しました。毎年この日を楽しみにしてくださる常連さんも、初めて鉢に触れる方も、みなさん一様に笑顔で土と向き合います。
講師は、上田市真田にある山本農園の山本泰士さん。もともと新聞記者として全国を飛び回っていたという異色の経歴の持ち主ですが、農業への強い憧れから一念発起し、今では蓮の栽培を中心に自然と寄り添う暮らしをされています。
蓮と聞くと、大きな池に広がる風景を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも、山本さんがすすめてくれるのは鉢で育てる蓮。玄関先や庭先にちょこんと置かれた鉢から、7月にはふわりと美しい花が咲き誇る姿は、なんとも風情があり、自分だけの特別な庭のようです。


初めてでも安心、蓮の育て方
ワークショップでは、苗と鉢、専用の土と肥料がセットになっており、山本さんが丁寧にひとつひとつの工程を教えてくれます。
育て方はとてもシンプル。
- 日当たりの良い場所に置く
- 水が減ったら足す
- 月に2回の肥料
それだけで、夏には一鉢から何本もの花が咲き始めます。私自身、昨年はなんと10本もの花が上がり、ご近所さんから「これ、本当にあなたが育てたの?」と驚かれました(笑)
品種にもよりますが通常3本~5本ほど花が咲くところ、10本も花が上がるのは珍しいことだそうです。
花は1つにつき3日ほどしか咲きませんが、終わった後にできる**花托(はなたく)**の姿もまた美しく、最後まで楽しめます。秋になったら、鉢の水を少し抜いて、ダンボールなどで覆い、倉庫などで越冬。春には株が分かれ、新しい命がまた芽吹いてきます。
我が家では、今年は2株に増えたので、ひとつを近所の方にプレゼントしました。すごく喜んでもらえて、こちらも嬉しくなりました。


蓮の花を贈る、新しいお盆のかたち
山本農園さんとの取り組みのひとつに、「蓮の花を贈る」活動があります。とくに注目したいのが**初盆(新盆)**の贈り物としての蓮の花です。
蓮の花は、お釈迦様の花として知られ、仏教と深いかかわりがあります。けれど、実際に蓮の花をお供えとして使うご家庭は少ないのが現状。でも、山本農園では標高が高いために8月のお盆の時期に花を咲かせることができるのです。
その特徴を活かして、迎え盆の8月13日に合わせて蓮の花を咲かせ、贈るサービスを行っています。
お盆の時期、ご先祖様を迎えるお宅の玄関に、静かに咲く蓮の花が飾られていたら…。それはきっと、心に残る特別な時間になるはずです。花屋さんで見かける切り花とはまったく違う、凛とした存在感。ぜひ多くの方に知っていただきたいと思っています。



お店で咲く、6つの蓮の鉢。ぜひ見に来てください
今年、石森良三商店では今年は6鉢の蓮を育てています。春に植え付けをしてから、水を足し、肥料を入れ、あとは夏を待つばかり。お店の入り口に、ふわりと咲くその瞬間を今から楽しみにしています。
蓮はもちろん、葉っぱの美しさにも注目してみてください。水を玉のように弾く丸い葉は、まるで自然のアート。太陽の光を浴びてきらきらと輝く様子は、花と同じくらい心を癒してくれます。
近くにお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてください。 玄関先の蓮たちが、あなたをやさしく迎えてくれるはずです。
蓮は「特別な人が育てる特別な花」ではありません。 少しの興味と、ほんの少しの手間で、誰の暮らしにもすっとなじむ、美しい存在です。
石森良三商店では、これからも蓮を通して、自然や季節、そして贈る心を大切にする活動を続けていきたいと思っています。



暮らしに寄り添う贈り物や、信州ならではの手仕事の品々にご興味のある方は、石森良三商店の公式サイトもぜひご覧ください。

